神奈川大学 国際日本学部
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 国際文化交流学科 学科主任からのメッセージ
国際文化交流学科
学科主任 熊谷 謙介

Welcome to the Department of Cross-Cultural Studies! ようこそ、国際文化交流学科へ!
スタートが遅くなってしまった分、みなさんに会うのを本当に楽しみにしています。

Welcome! ようこそ! こうした言葉にも歴史があります。Welcomeは「喜ばしい来訪者」を意味する語です。「ようこそ」は「よくぞ」という意味で、「よくぞ来てくれました」というメッセージを短くした言葉です。日本語でも英語でも「来てくれて良かった」と歓び迎える表現であることは共通しています。

東京オリンピック・パラリンピックは延期になりましたが、開催が決まった後に流行語となった言葉に「おもてなし」があります。「おもてなし」は世界に誇る日本の心としてアピールされがちですが、それは本当に日本独特のものでしょうか? 「ホスピタリティ」や、イスラームにある、客人を迎える「歓待」の精神など、地球全体でこうしたアイディアを理解し合うことが、現在求められています。

「交流」もこの学科のキーワードです。親戚や友人に「国際文化交流学科って何?」と聞かれて、うまく答えられなかった人もいたはず。そもそも「交流って何?」ですよね。その答えは……、自分で探してください。4年間かけて考えるべき問題です。

ただ、それは簡単なものではない、とだけは言えます。世界でも日本でも、意見の衝突は起こります。自分が信じていたことがガラガラと崩れ落ちるような経験もするはず。そんなときにも、話をまず聞くこと、そして自分の意見を明確に伝えること、これが交流の第一歩です。

交流には、いろいろな地域から来る学生どうしの交流、留学生や日本に暮らすさまざまなルーツを持つ人々との交流があります。こうした日常の交流は、留学などで出会う、世界の人々との交流につながっていきます。交流を通じて交流を知るのが、この学科が目指すことです。

最初に、みなさんに「ようこそ!」と言いました。今度はみなさんが「ようこそ!」「よくぞ!」(?)と言ってみましょう。さまざまな人たちに、声をかけてください。心ひらいて。