国際日本学部

学生の声

October 31, 2019
歴史民俗学科

雑談の中にお宝発見! 民俗学では「誰もが先生」なんです

幼い頃から動物が大好きで、生物学ではなく民俗学を通して「牛や馬について学ぶ」と決めた、歴史民俗資料学研究科前期課程の石川雄也さん。大学院に入って「研究が楽しくてたまらない」と目をキラキラさせています。民俗学ならではのフィールドワークの魅力とは?

たどり着いたのは、「生業」研究のスペシャリストがいる大学

「牛や馬の研究をしています」と言うと、「生物学を専攻しているのですか?」よく聞かれますが、人間が生業(暮らしを立てるための仕事)に使ってきた牛や馬を民俗学的な観点から研究しています。実は、全国各地の道端に「馬頭観音」があったり、大きな神社で「牛頭天王」がまつられていたりと、意外と奥深いんですよ。

幼いの頃から生き物が大好きで、牛や馬を飼っている農家の暮らしに憧れていました。大学進学の際に理系への道も考えたのですが、人間や生物について学ぶことができる文系学部を選択。大学卒業後も研究を続けたいと考え、いろいろと調べるうちに神奈川大学に「生業」研究のスペシャリストである安室知先生がいることを知り、「ここで学びたい」と思い進学を決めました。

他大学にない貴重な講義が受けられる!

安室ゼミで一緒に学ぶ学生はみんな個性的です。留学生も多く、海外の民俗を研究している人もいて、さまざまな研究分野を知るのも刺激的です。私が、牛や馬を研究しているというと、「こんな文献があったよ」と教えてくれることも。神奈川大学付置研究所であり、歴史ある「日本常民文化研究所」や「非文字資料研究センター」の存在も心強く、資料学や保存科学の講義を受けることができるのも、私にとっては研究に取り組む上での大きなプラス要素です。

民俗学では「誰もが先生」、フィールドワークで体感

歴史民俗資料学研究科では文献や資料による研究方法もありますが、何より現地調査(フィールドワーク)を大切にしています。今年の夏休みには、先生と一緒に宮城県気仙沼市大島でフィールドワークを。そのあと、個人的に曾祖父の生家(今は親戚が世帯主)に泊まり込んで、昔の農家の暮らしをヒアリングしました。古い日記などを読み解くのも重要な研究です。

民俗学では「誰もが先生」となりえます。いろいろな人からお話を聞くことが大きな収穫となります。延々と続く雑談の中に、金言が見つかることも。父親に「ブラタモリ」に出てくるその道の専門家になりたいと説明すると、妙に納得してもらうことができました 。将来的には、博物館学芸員になって地域に貢献したいですね。

石川 雄也 さん

掲載内容は、取材当時のものです

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