神奈川大学 国際日本学部
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2019年11月8日
イベント

国際文化交流学科 学科祭2019「異文化交流フェスタ」が開催されました

2019年10月24日(木)横浜キャンパス3号館305教室にて、国際文化交流学科主催による「異文化交流フェスタ」が開催されました。このイベントは「言語の祭典」とともに、国際文化交流学科の学生有志で構成される文化ウィーク実行委員会メンバーが、4月から毎週2回の打合せを重ね、自ら企画、準備して実現したものです。

毎年、食、音楽、ファッションなど、さまざまな文化を取り上げ、世界の多様性を知る楽しさを紹介するこのイベント。今年は「ホラー」をテーマとして、講演と留学生によるプレゼン、そして無料のフェアトレードカフェによって構成されました。

Cross Cultural Cafe

世界各地のスイーツやドリンクを無料で楽しめる異文化交流カフェ。目玉はフェアトレードのチョコレート。カカオ50%から90%まで、世界各国10種類近くのチョコレートが並びました。今年は神奈川大学のカフェ「シフォン」からのケータリングでも、ハラールメニューを提供しました。

アルコールや豚肉を禁止されているイスラム教徒でも食べられる材料でできたサンドイッチやポテト、フレンチトーストなど。フェアトレードコーヒーやオーガニック紅茶などドリンクにもこだわり、ポップで説明をしました。またハロウィーンの時期とも重なったこともあり、テーマの「ホラー」ともあわせて、会場の飾り付けもハロウィーン風に仕上げたり、委員の「お勧めホラー」についても紹介したりしました。

講演会「Horror~世にもキュリアスな物語~」

本学国際文化交流学科のステファン・ブッヘンベルゲル先生による西洋のホラーについての講演を2回おこないました。1922年にドイツで製作され、ホラー映画の元祖として知られる『吸血鬼ノスフェラトゥ』と、1978年のリメイク版を上映しながらお話いただきました。

劇中にほとんど血の描写は出てきませんが、表現主義映画の名にふさわしく、映像と音(あるいは無音)の表現方法によって、不気味さや切迫感、同時に美しさが演出されていることがわかりました。上演中、会場は恐怖のあまり静まりかえりましたが、講演後は質問やコメントが多く出て、活発な論議が交わされました。

留学生によるプレゼンテーション

留学生による自国のホラーに関するプレゼンテーションも2回おこなわれました。スリランカ、ベトナム、台湾、韓国出身の留学生が、心霊スポットやお化け、幽霊などを多彩な画像とともに紹介してくれました。

こうした現象には宗教や植民地的状況など、さまざまな歴史・文化的な影響が反映されており、日本との共通点なども多く見られたのが興味深かったようです。聴衆は併設されているカフェを楽しみながら、留学生の流暢な日本語によるプレゼンに聞き入り、質疑応答も盛り上がりました。