助教
民俗学
民俗学は、近代社会において「私たち」はなにか?を考えてきた学問といえます。日本や沖縄を含む東アジアの様々なテーマに目を向けながら、「私たち」とはなにかを一緒に考えてみましょう。ちなみに私はタコ、紙芝居、テングサ等と人の関わりについて調べています。
特任教授
歴史地理学・地図史
歴史地理学の基本となる江戸時代や明治期の地図研究と、それに基づく城下町や災害などの多様な景観の復原研究を行っています。それらの成果をまちづくりや観光への活用も目指します。近年は、日記から近代の一般の人々が体験した空間を読み解くことにもチャレンジしています。
教授
日本近現代史
ゼミでは、明治維新後・第一次世界大戦後・戦後の高度経済成長という大きな社会変容を重視して、近現代史を考察します。地域を生きた普通の人びとの歴史的な経験から、日本社会とその変化を捉えたいと思います。
人びとの生活で、「つながり」は重要な関係をもっています。家族のつながり、親戚のつながり、先祖のつながり、近所のつながり、職場のつながりなどさまざまですが、それは地域や時代によって異なり、民族によっても違います。このような社会的つながりについて、沖縄も含めた日本、そして東アジアで考えます。
文化資源学静岡県立美術館館長
19世紀日本の文化を、美術史を基点に写真史、建築史、見世物史、祭礼史などの隣接分野を視野に入れて研究しています。さらに博物館学をもう一つの基軸とし、動物園とは何かを考えています。
日本中世史
日本中世、なかでも15世紀以降の中世後期を中心に、史料から読み取れる大名から村人まで社会全体の動きのなかに、中世から近世への変化を解明することを目指して研究しています。特に留意している点は、「一揆」に象徴される人々のつながりやジェンダー史の視点です。
日本近現代史琉球史
琉球国の歴史文化を基本テーマとしつつ、近代日本の成立過程と周縁、戦争や植民地が関心事です。日本の戦争責任問題や政治や文化にも、「現在史」の切り口でアプローチし、歴史を通して近隣の国地域との向き合い方を考えています。
准教授
民俗学物質文化研究
過去も現在も、世の中はモノ(物質文化)であふれています。モノには自然が生みだした類と人工の類があります。ここでは主に民具など人の作ったモノを通じて、伝統文化や人類の歴史について考えてみましょう。
東アジア民俗学
越境する日中韓の民俗文化、それぞれの異同やつながりを含めて、相互の関係性を明らかにする東アジア民俗学を目指して、比較研究を試みています。
日本近世史古文書の整理・修復
日本の各地に伝わる古文書を、皆で調査し、知恵を寄せ合って読んでいます。古文書を丹念に読み解いていくと、教科書では知ることのできない、江戸時代の村や町の歴史が見えてきます。
日本古代史
平安時代(9世紀~12世紀)の都市社会で起きた事件や犯罪を素材に警察・裁判・刑罰の仕組みとその変化などについて考察し、法と秩序という視点から古代から中世への日本社会の移り変わりを研究しています。
近現代の日本における信仰や慰霊・おまじない・民話などを題材にして、19世紀後期から21世紀にかけての生き方や社会の変容を研究しています。また、民俗学史の考察を通じて、「民俗学とは何か」を探求しています。
民俗学(環境論・生業論)物質文化論
日本人は自然をどのように理解し、またそれを利用してきたのか、農耕や漁労・狩猟など伝統的な生業にまつわるカンやコツといった文字では表現することのできない伝承を手がかりに研究しています。
定期市や行商などの小さな商いに携わる人たちの生活誌、旅の歴史や観光の変遷など、主に交通・交易にまつわる民俗を探究しています。フィールドワークという「旅」をとおして、学びの場を広げましょう。